CCしながわLabの川内です。
6月29日、第2回キャリアコンサルティング事例検討会を開催しました。
今回も多方面で活躍される8名の方々にご参加いただき、活発なディスカッションとなりました。
取り上げた事例は「企業内での退職から転職に至る相談」でした。
企業において退職→転職の相談には様々な背景があり、時にはクライアント(CL)の意に沿わない雇用調整や組織改革に係わる退職がありえます。
今回の事例では、キャリアコンサルタント(CC)はコンサルティング以前にメンタルケアから始める必要性が高くなるのではないか?また、 CLの本音を深く理解するためには、ノンバーバル表現をどのように捉えていくか?ということについて議論が深まりました。
また、このような事例に対応していくために重要なこととして、ディスカッションを通して次のようなポイントがあげられました。
① 相談初期においては、CLの感情の整理のためにも、CCの傾聴力がとても重要になる。
② 退職背景に企業側の理由があり、CLが納得出来ていない場合、本当の気持ちが言葉で説明されないこともあるので、ノンバーバル表現を捉えることが大切になる。
③ 企業内での相談は、時に業務を通してCLの仕事ぶりや性格などを知っていることがあるので、客観性を担保できるかが課題となる。
CLが発する言葉以外の情報から、CCがどのようにCLの気持ちを聴き取り、共感的理解を深めることができるか、そしてCLの前向きな気付きに寄り添いながら、CLの将来への希望を開くための支援ができることが理想であることを共有することができました。
ファシリテーションをつとめた1級技能士からは、指示的アドバイスになりがちなキャリアコンサルティングなることに注意し、特に相談初期におけるカウンセリングを心がけ、そのための傾聴力をつけることの重要性についてまとめがあり、参加者の多くの方々からも納得のコメントをいただきました。
CCしながわLABが主催する事例検討会は、うれしいことに、ご参加いただいた皆様からご好評をいただいていますので、今後も定期的に開催していきたいと思います。
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